ヒストリー

久留米市教育委員会所蔵

久留米市教育委員会所蔵


松尾ハムの創業は大正4(1915)年。今から100年以上も前。時は第一次世界大戦の真っ只中。その昨年、日本はイギリスの連合軍で、ドイツ帝国の東アジアの拠点である中国・青島を攻略。

そして、ドイツ兵が俘虜として日本の収容所に移送されました。その最大の収容所先が、当時は日本有数の軍郡で十八師団のあった久留米でした。その数1,300名以上。俘虜収容所では、俘虜の多くは志願兵で元民間人が多く、故郷の味(ハムやソーセージ、ビールなど)を渇望しておりました。その中には食肉加工に従事していた者もおり、久留米のキリスト教会を通して紹介されたのが、キリシタンでもあった初代の松尾ハム創業者、松尾音吉でした。

松尾氏は、そのドイツ人から伝統的なドイツのハム・ソーセージの製法を学び製造に着手、自分自身が納得いく味へと昇華させることに成功したのです。その味はドイツの多くの俘虜からたいへんに喜ばれて迎え入れられたと伝えられています。

松尾音吉